EMフェスタ2003 > 発表大会

国際EM事例発表 No.5
2003.11.16
■ アース大学:未来のリーダー育成プログラム
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ホセ・ザグール博士
アース大学学長
EARTH大学学長(EARTH:湿潤熱帯農業大学の略)。EARTH/ザルツブルグセミナー共同議長を兼任(1999年から2004年まで)。元コスタリカ熱帯農業研究研修センター畜産部部長。1981年から1985年までは、コスタリカ技術研究所にて食品科学講座教授、普及研究部の副学部長を務めた。また同氏は、コスタリカ政府からユネスコの科学部門の副代表として任命された。米国フロリダ大学で動物科学博士号を取得。専門分野での多くの書籍出版やEARTH大学の代表として基調講演を世界各地で行っている。


 みなさんこんにちは。
 コスタリカのアース大学での最近の状況についてお話したいと思います。タイトルは、「明日の指導者を育てる」です。

 

 アース大学はどのような背景から設立されたのでしょうか?
 過去数世紀に渡って、科学は大きく発展し、技術通信や医学等は急速な進歩を遂げました。その結果、私たちは不可能だと思われていた夢を実現してきたのです。


 しかし悲しいことに、人類がひとつの家族になることは実現できていません。正義や公正さ、平和と強調などが人生の本当の価値であるというレベルにまでは至っていないのです。それどころか、地球上の貴重な資源を浪費しているのです。
 

 このような現状を変えるために、アース大学は今日および将来の改革の指導者を育てる機関として1990年に設立されました。
 

 アース大学キャンパスはコスタリカの湿潤熱帯地域にあります。大学は私立の非営利な国際大学で、農業技術と天然資源の分野での企業的側面を重視した教育を通じ社会に貢献することを目的としています。
 国際的なリーダーから構成される理事会によって運営されています。
 

 アース大学の使命は、教育機関のリーダーとして倫理的且つ人間的な価値観や、環境的および社会的意識、企業家精神、さらに人に奉仕する精神を持った指導者的プロフェッショナルを育てることです。
 

 分析的且つ革新的なサービス精神を通して知識を育成し、湿潤熱帯地域の人々の幸福と社会の発展を促進すること。湿潤熱帯地域での農業、天然資源および環境分野における知識の交換、分析、融合および普及を促進することです。
 

 アース大学は湿潤熱帯地域に焦点を当てています。
 この地域の特徴は、地球上で最も豊な生物多様性が存在すること。しかしそれは急速なスピードで破壊されつつあります。また経済のベースが農業であること。そして貧困と低開発社会があふれていることです。
 

 アース大学の教育システムが目指すものは、単に技術専門家を育てることではなく、社会を変えるための担い手を教育することです。学生中心の教育手法、体験を通しての学習、学生は単に教室で学ぶだけでなく様々な実習を行います。ビジネス能力の開発、学生には正しい道徳観と価値観を持ったリーダーシップを発揮してもらいたいと願っています。
 

 アース大学の学生は、どのような国々から来ているのかといいますと、中南米諸国の様々な国から入学しています。計画当初から、アース大学の最も重要な責務のひとつは、指導者としての資質を持ち、それぞれの国での変化の担い手となりうる、経済的に恵まれない若者に機会を提供することでした。


 学生の出身国です。学生が奨学金を受けている割合です。約80%の在校生が全額や一部奨学金を受けています。
 

 私たちはEM研究機構からの協力を受けて、職員の新谷さんや奥本さんを客員教授として招いています。
 重要なことは、学生が強い社会的意識を持つこと。正しい価値観と高い倫理基準を備えていること。企業家としての強い精神と高い技術を備えていること。生物多様性の保護と自然環境と両立する農業生産についての新しい確固としたビジョンを持っていることです。
 

 また、確固とした科学的技術的基礎を身につけていること。包括的なアプローチの仕方を身につけていること。生涯にわたって常に新しい知識・方法を学ぶ意欲を持っていること。  また強いリーダーシップとチーム作りの能力を発揮できること。そのためにも、効果的なコミュニケーション技術を発揮できること等が必要です。スペイン語だけでなく、英語も必要となります。


 過去10年間に、815名の専門化がアース大学から卒業しました。78%が男子で、22%が女子です。出身国は、様々な南米諸国です。
 

 卒業生の多くは、民間企業で働いています。22%の卒業生は独自に事業を行っています。8%は大学院に進学しています。7%は公共機関で働いています。また、連絡のとれなくなった卒業生もいます。卒業生に対しては、出身国に戻ることを強く勧めています。そして自分の国で大きな影響を働かせてくれるよう願っています。85%の卒業生は出身国に住んで働いており、94%の卒業生が中南米アメリカの国で働いております。
 

 それぞれの国の社会、経済的発展に積極的に関わっており、また大きな影響を与えていると考えております。


 アース大学とEM研究機構との協力による中南米アメリカでのEM普及状況についてお話します。1996年、パンフィロ・タボラ教授の紹介でEMの導入が始まりました。1997年にはEM研究機構との協定が結ばれ、協力関係がより緊密になりました。この時期から、新谷さんや奥本さんに客員教授として教鞭をとっていただいています。アース大学の教員は、大学の教育および営利活動を通して、EMの様々な利用を進めてきました。また、近隣の農村や大学と協力関係にある企業でのEMの利用も進めてきました。


 さらに卒業生が、農業におけるEM利用の利点に強い関心を示した結果、卒業生のネットワークを通して、他の多くの中南米諸国にEM技術が広まっています。これらについては、リチャード教授らがあとで発表いたします。
 

 中南米諸国の多くの国にEMが普及しています。卒業生はEMに非常に強い関心を示しています。EMが全ての中南米諸国に普及しています。これは様々な国でEMに協力している団体です。ここには示しておりませんが、レバノンの組織とも協力しています。
 アース大学は、リーダーの重要性を信じています。高い倫理観と出身国の発展と天然資源の保護に貢献しようという確固たる信念を持った新しい指導者を育てることです。
 EMのような革新的技術は、現実問題を解決する方策を生み出す大きな機会を与えてくれ、それによってアース大学の卒業生および彼らの働く社会は大きな恩恵を受けることになります。グスタボさんがそのような活動について後で発表してくれます。
 

 私たちは中南米アメリカでのEM普及に貢献できることを大変誇りに思っています。EM研究機構と協力できる機会を与えてくださったこと、また中南米アメリカの人々に確信的で持続性のある技術をもたらしたいという私たちの願いに協力してくださったことに対して感謝します。ありがとうございました。
 

The Theater Event --------
Effective Microorganisms