EMフェスタ2003 > 発表大会

国際EM事例発表 No.3
2003.11.16
■ EM技術による精油汚泥のバイオレメディエーション(安全処理法)
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カルロス・E・チャンドゥビ・サウレズ

国際連合工業開発機構(UNIDO)、代表主任
国際連合工業開発機構(UNIDO)、パキスタン・アフガニスタン監督事務所所長。14年以上に渡り、公営・民間における遠距離通信技術や電子政府(インターネットで効率化された政府)、電子商取引(e‐ビジネス)や知識管理における産業再編成での国際的コンサルタント業の経歴を持つ。ロンドンにおいて、先端材料学で冶金学の博士号、経済学、国際関係論を修了。また、オーストリア・スロバキア・ロシアにおける、イギリス公開大学ビジネス専修学校での政策学及び知識管理学准講師・客員講師を兼任。

代理発表 : ドクター・サイド・アリ(EM研究機構 パキスタン事務所 所長)

皆さんこんにちは。国連工業開発機構のカルロス博士が急用でこられませんので、私が代わって発表いたします。


 これが発表のタイトルです。EM技術による、石油汚泥の生物処理です。

 これはカルロス博士からの手紙です。比嘉教授に宛てた手紙です。この一部を読ませていただきます。
 国連工業開発機構とEM研究機構との協力による、EMを用いたARL製油所の石油汚泥処理試験などの結果から、私はEM技術の有効性を確信しています。EMはよりよい社会に向けてパキスタンの人々の意識を変え始めており、天然資源を用いた環境問題解決策として大いに役立っています。国連工業開発機構とEM研究機構との話し合いにより、石油産業での汚泥の浄化の試験を行いました。石油汚泥は火災、地下水の汚染、土壌汚染等さまざまな公害を引き起こします。


 これはパキスタンで2番目に大きい石油精油所です。1日に3万5千バレルの原油を処理しています。石油汚泥ばかりでなく1日440トンの廃水も出しています。


 これが石油汚泥です。これは適切な処理がされず、ただ捨てられています。


 国連工業開発機構がこの解決策を探るため、私たちが協力してEMを使ったプロジェクトを開始しました。第一段階は、EMの石油汚泥処理への有効性をテストすること。現場での処理試験を行いました。2番目の段階では、処理した石油汚泥を園芸や花卉栽培、農業などに使ってその有効性をテストすることです。3番目は、できた作物や土壌の毒性試験を行うことです。


3-07) これが石油汚泥の処理前の分析値です。石油系の炭化水素ですがそれが97パーセントです。
これによって非常に毒性が高くなっています。色は黒で、炭化水素系の強い臭気を出しています。このような重金属が含まれています。それは、窒素、リン、カリの成分です。


 このような1.72トンの石油汚泥を使って試験を行いました。処理するための資材としてカバーするためのビニールシート、それからさまざまなEM資材を使いました。微生物が最大の能力を発揮するために、30-40度の温度を維持しました。また十分な有機物と水分量30パーセントが必要になります。


 これはEM資材と石油汚泥を混ぜている様子です。嫌気性の発酵です。


 左上が3週間後です。色が変わり始めています。右上が6週間後です。途中で好気性の発酵にしています。下が8週間後です。

 化学者は時々ねずみを使った実験をします。私たちも行いました。それは現場でのねずみを使った実験です。実験材料としてねずみを手に入れるのは難しいのですが、神様が助けてくれました。ねずみがどこからかやってきて、処理をした石油汚泥を食べています。通常は石油汚泥は動物にとっても毒性が強いため、ねずみが食べるということはないのですが、彼らは喜んで食べていました。


 これが結果です。EMによって石油汚泥の物理的、化学的性質が変化しました。かたまっていたものが、非常にばらばらで、扱いやすくなりました。また毒性が少なくなったため、作業する人にもまた運搬にも都合のよいものになりました。この処理した汚泥は花卉栽培や農業に使うことができます。


 これが処理前と処理後の成分の変化の様子です。窒素、リン、カリが増加し、重金属が減少しています。


 8週間後から2番目の段階が始まりました。これはポットを使った実験です。さまざまな農業的な分析を行いました。さらに作物や穀物の分析も行いました。

 ポット試験の様子です。土と1:1で混ぜ、作物を植えました。


 上が処理した土を植える前です。左が通常の肥料を使ったもので、右が処理した汚泥を使ったものです。作物の大きさなどを比べるとEMの方が大きく、また背も高くなっています。さまざまな海外からの視察も訪れました。新しい実験を今月スタートさせたばかりですので、来年にはまたその結果もご紹介できると思います。


 これが試験区の広さです。これだけの量の処理汚泥と通常の肥料を使いました。
これが収量です。対照区の方が収量は多いのですが、もともと毒性のある汚泥を使ってもこれだけの収量が得られた、ということは大変驚きです。


 また第3段階として、毒性の試験も行いました。これは作物を乾式灰化法という方法で肥料栄養素を分析しました。

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 重金属については原子吸光光度法という方法で分析しました。これはパキスタンでの許容基準です。EM処理はこの基準を下回っています。重金属ですが、これが環境基準です。EM処理することによって、環境基準よりも低い値になりました。


 第一段階が終わったあと、国連の事務所でのミーティングを持ちました。


 経済面でのデータです。石油汚泥を、焼却した場合/洗浄した場合/通常の生物処理ではそれぞれ、トン当たり、1200ドル/300ドル/200ドル、のコストがかかります。このような処理を行っても100パーセント安全なものに転換することはできません。また利用できる副産物もありませんし、灰やダイオキシン、さまざまな問題も引き起こします。EMを使った場合には100パーセント安全なものに転換することができます。また副産物を販売することもできます。毒性のあるものは排出されません。これらは国連やこれらのウェブサイトでデータを見ることができます。
 国連では石油産業に汚泥を安全に処理するためにトン当たり120ドルの提供をしています。これらはEMの利用者には、援助が多く得られると思います。


 現在カラチでの原油事故後の処理を計画しています。砂浜が7キロにわたって、また海水が20キロにわたって汚染されています。
これはアラビア海です。パキスタン政府はこの処理をしたがっているのですが、十分な資金や方策がありませんので、できていません。私たちの実験の後、国連の援助によって国連が30万ドル、日本円にして、3600万円を提供してくれることになっています。このプロジェクトは12月の1日に開始されることになっています。EM研究機構パキスタンとの協力で行われます。ありがとうございました。

The Theater Event --------
Effective Microorganisms